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ヘアアート・ジャパンCEO
中條加奈子さん

1975.05.29米国カリフォルニア州生まれ、福井県福井市育ち。
1997年日華化学株式会社((DEMI COSMETICS)へ入社。プロフェッショナルヘアケアマーケティングでユニリーバ・ジャパン (Mod’s hair)、日本ロレアル (L’oreal Professional) を経て2008年6月ヘアアート・ジャパン設立・運営開始、現在に至る。
http://hairartjapan.com/
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美容室の数と国民性の関係



Ms.M(以下M):プロフェッショナルな立場から見て、いまの日本の女の子たちのヘアスタイルやヘアトレンドについてどう思いますか。



K:日本のサロン数が人口に比べて多すぎると言われていますが、 雑誌媒体でのヘア特集の量と質も目を見張るものがあります。国民性を反映した結果、とも言えるでしょう。日本人は見た目が人に与える印象に敏感。細部まで気配りをする気質がヘアへの感心の高さに繋がっていると思います。日本の女性の情報収集力やファッションへの探究心はものすごいエネルギーをもっていますよね。。



M:そうですね。日本の女性はオシャレの平均点が高いですよね。TPOも真面目に考えているし、オシャレの幅が広い。そう考えると美容室の数が多いのもうなずけますよね。。



K:でも、なんとなくみんな同じ感じになってしまう、、、。個性を引き出すための、プロの技術を使い切れてないようです。例えばカラーやパーマは出来上がったスタイルを指す言葉ではなく、奥行きや毛流れ、深みを表現するために使用される技術でもあります。

私のヘアカラーにしたい、と言われることが多いのですが、これは「1日にして成らずヘア」です(笑)。私の場合肌色がブルーアンダーなので、黒目とマツゲの印象に合わせて、自毛の髪色をキープし、季節に合わせてその都度ハイライト(明るい筋)やローライト(暗い筋)で立体感を創っています。何年分もサロンで積み重ねてきた履歴が織りなす表情は、1日で誰かと同じになったりしないオリジナリティーになります。ポジティブに自分らしさを楽しむお手伝いができるのも、美容の深さです。持って生まれたその人の髪色や癖を活かしたカラーやパーマも、もっと楽しんでほしいですね。



M:さすが プロフェッショナルメーカーのヘアカラーをマーケティングし続けてきただけありますね。多様化になったとは言え、日本では「ボブ」が流行れば「ボブ」だし、「巻髪」が流行れば「巻髪」みたいなところがまだまだあります。自分に似合うシルエットや上手なヘアカラーの使い方、自分なりのアレンジ、のように個性が表現できる人がもっと増えるといいですね。 また、髪型のトレンドについてはどう思いますか?相変わらず、「ゆるカワ」とか「モテ巻き」とかの女の子たちが多いようにも見えますが・・・


K:ダウンスタイルではくりくりに巻いたスタイルよりも緩やかにブローしたくらいのルーズ感に移行していきそうですね。アレンジはルーズ系が人気ですが、あれ、簡単に見えて実はバランスが大切。素人がやると角度によっては狙っていないボサボサ感が出てしまうリスクがあります。無造作ヘアこそプロにお任せしたいところです。。

小物を使ったヘアアレンジの提案



K:TPOに合わせたコーデは浸透しているようですが、フォーマルシーンではドレスやバックと比べてヘアは普段着の方が多いようです。アシンメトリーなカットやデコルテのアクセントなど、トータルのバランスに合わせて、ヘアのボリュームやシルエットをコーディネイトされると、お気に入りのドレスももっと映えることでしょう。トータルバランスにこだわって、ご自身の演出を楽しんでほしいです。

M:成人式やブライダルとか節目のイベントですら、式場や美容室にお任せみたいなところはありますよね。もっとこうしたい、こうなりたい、という思いはあっても実際自分が通っているサロンじゃアップスタイルができないとか・・。
そうなると誰に相談すればいいか迷ってしまうんでしょうね。



K:行きつけのサロンのメニューに実際はなくても相談してみるといいかも。プロのアドバイスはきっともらえるはず。
今、ヘッドドレスを卸しているサロンはヘアアートのホームページ上で紹介しているんですが、セルフでアレンジができる人は直接買うこともできるんですよ。ウェディングなどのトータルバランスでヘッドドレスを選ぶ時はサロンでプロの目で見てもらい、ちょっとしたパーティーの時は自分でアレンジをするとか。ヘアアレンジ本みたいなものも沢山出版されていますし、ウェブでも髪アレンジコミュニティとかがあって賑わっていますよ

M:一般的にはアレンジと言っても束ねる、パートを変える、よくて小物を付ける程度になっちゃうんでしょうかね~



K:ひと手間かけました、という見た目と気持ちが大切ですよね。私が生まれたアメリカでは、パーティーの回数は多いけれど実は装いはカジュアルな場合がほとんど。ヘアアレンジやヘアアクセはヘアカラーやネイルほど生活に密着していないんです。逆に日本ではネイルの浸透は遅かったけれど、今では技術もデザインもこだわりの強い分野になりました。ヘッドアクセサリーの需要も高いのも国民性ですよね。

M:日本人はパーティーに慣れていないせいもあって、何日も前から準備しますね。
また、日本の女の子は海外セレブネタが大好きじゃないですか。レッドカーペットとか、セレブのフォーマルスタイルは欠かさずチェックしますよね。。



K:そうそう。よく掲載されているセレブファッション写真を見て、勝手にヘアスタイルの審査をしてしまうんですよね(笑)ドレスは抜群に素敵なのに、ヘアスタイルは皆シンクロ選手のようにひっつめて終わり、とかね。そうかと思えば胸元にボリュームのあるドレスなのに、ダウンスタイルにしちゃったり、、、セレブだからと言って必ずしもお手本になるとは限りません。


私は日本人のバランス感覚やディテールへのこだわりは誇れるレベルだと思っています。勉強熱心な方が多いですし、何よりも身だしなみ文化は根強いですから。トータルコーディネートの中にヘアが市民権を得るのは、日本が一番早いかもしれませんね。


 

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